イタリアの寿司屋潜入レポート

イタリアのお寿司屋さんでパート始めました。日々の様子や気づいたことを綴っていきます。

イタリアにあるSushi屋の実態!パート始めました

  

私は、人口約16万人のトスカーナの田舎に住んでいる。

5年前にイタリア語学留学にやってきて、3年前に縁あって結婚。

 

家事の合間にちょこっとライターとして働いている。

ところが、先週急遽パートのお仕事をいただき

家から2分のSushi屋で働くこととなった。

 

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この街におけるSushi屋とは

海に面したこの街は、魚介に恵まれた地域で、

生物を食べることに抵抗の少ない場所と言える。

牡蠣、ムール貝、あさり、エビなどといった

貝や甲殻類をレストランでよく食べている。

 

 

街にSushi屋が10軒以上あり、近年増え続けている。

Sushiの人気は年々注目され、新しい文化として、

おしゃれの一つというような位置づけ。

 

 

しかしながら、どのお店も運営しているのは中国の人たちばかり。

また、料理人やホールスタッフはアジア系の外国人が雇われている。

 

そして料理はというと、

握り寿司は、大きめのシャリに薄くスライスした魚が乗っていたり、

太巻きは、カリフォルニアロールはもちろん、海老フライが巻かれたり、

太巻きを天ぷらにしたものなど、寿司というより創作料理が並ぶ。

寿司ではなくSushiは日本人でも美味しいと感じるほど。

 

サイドメニューは豆腐やえだまものほか、中華メニューも豊富で、

焼き飯や鉄板焼きなど炒める技術は高いなと感心する。

 

と、ここまで書くと、

もはや、日本文化とはかけ離れてきているが、

寿司ではなくSushiと表記する感覚だと思ってもらいたい。 

 

 

値段はというと、この街ではリーズナブル。

「一人 2500円食べ放題」という定額制をとっているお店が多く、

この安さが寿司を身近にさせた理由の一つと言える。

 

しかし、日本人が全くいないSushi屋しかないので、

 この街に住むイタリア人や外国人は、半ば諦めのように、

本物のSushiじゃないけれどJAPAN文化を味わいに行こう。

という感じで食べる人がほとんど。

 

 

 

寿司屋でパートを始める理由

 

近所のSushi屋は定額制のとっていないお店ながら

人気店で、いつも客は多く、各サイトの評価も高い。

ここもご多分に漏れず中国出身者が経営しているが、

この街で一番と言えるほど、JAPANテイストがある。

席はテーブル席のほか、掘りごたつ式の個室に分かれいる。

ふすまが使われたり、浮世絵が飾られたり、提灯やのぼりなど、

居酒屋の雰囲気もあり、外国人には喜ばれる空間となっている。

 

 

今回、なぜパートを始めるかというと、たまたまのご縁。

ホールで働いていたオーナーの奥さんが双子を妊娠。

そろそろ産休に入ろうと考えていたところ、

偶然立ち寄った私に声がかかった。

よく行くお店で知り合いだったということもあり、

二つ返事で契約に至った。

(ここ大事。契約を交わさすに仕事をすることが実際にある中で、

しっかりと書類を作ってくれたので安心。お店の体勢が伺えた。)

 

 

2018年2月2日19:00スタート

昨日オーナーさんから、「2日から働けるよ!」と連絡が。

特に持って行く物も、服装も何も言われていないけれど、

身体だけそこにいればいいのかしら。

なんて思いながらあと3時間後に始まるお仕事にドキドキしている。

 

お寿司屋でのパートは2度目。

4年前に働いたときは、まだイタリア語もままならなかったけど、

今回は少しは成長しているから、コミュニケーションとれるはず。

 

一週間に6日間の勤務。

まずは、しっかり基礎を覚えて円滑にお手伝いすることから始めよう!

 

そしてここには、あらゆる発見や出来事を記録していく。

どうぞ気長にお付き合いくださいませ。